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あらたな出逢い / 第256話
「次はラーメンなので…わたしたちが説明するね」
由美がまず、そう言いながら3種類のラーメンを指さすと
さちことひまりがテイクアウト用にパッケージされたものを
食べれる状態に戻していく
「お店で食べるときは普通に丼になってますが
お持ち帰り用なので麺、具材、スープと別々にパッケージされていて
食べるときに…お客さんが自分で組み合わせていくことになります」
由美の説明を聞きながら健二とかおりも興味深そうに聞き入る
「今回は味噌ラーメン、醤油ラーメン、塩ラーメンの3種類を
買ってきましたが…日本では南の方には豚骨ラーメンがあり
豚の足の骨を使った出汁をベースとしたものになってます
他にも煮干し出汁を使ったものもあります
こちらのは…鶏ガラスープだとは思います」
「出汁だけでも色々あるのに
同じ出汁でも違う味もあるなんて」
「奥が深いよね」
由美の説明に健二もかおりもお互いに会話をしつつ
聞き入っているようだった
さちことひまりが作り終えたのを見て
見習いの侍女さん達がテキパキと小皿に小分けしていく
「あの…ゆで卵などの具材はわけにくいのですが」
見習いの侍女さん達の一人が困ったように言うと
「ゆで卵やチャーシューはじゃんけんしてください」
俺はそう提案する
それを受けて…俺と由美、ひまり、さちこ
拓郎、美沙、美穂、未来、芽衣と言った面々を除いて
じゃんけんを繰り広げると
ゆで卵はかおり見習いの侍女さん達で数人、宗人
チャーシューは父親と夢子、見習いの侍女さん達の数人が勝ち取ったみたいだ
「チャーシューうまいな」
「豚肉でしょうか? 分厚いですよね」
「おいしい…」
「うん」
それぞれ、分厚いチャーシューを食べながら感想を口にしていた
健二とかおりは…と言うと
まず、スープを口にして味を確かめているようで
「醤油はあっさりしてるよね」
「うん しょっぱくもないし食べやすさはあるよね」
「そして…麺は…パスタとも違う感じだよね」
「パスタは固さがあったけど
こっちの麺は柔らかいね でも、うどんとは違うね」
「うん これも作り方…気になるよね」
「ねぇ 健二 幸正くん達に頼んで作り方 教わらない?」
「お父さん達はお父さん達で考えあるんでしょうし
うどんもそばも文化として受け継いでいくものとして
残すものだけど…新しいものは新しいもので
試してみないとね」
「うん そう」
「かおり 塩は塩でおいしいし」
「味噌は味噌でコクがあるよね」
「少しじゃなくて…ちゃんと食べてみたいなぁ」
「だよね はぁ」
俺はふたりの会話を聞きながら
由美に話しかけてみる
「大森さんと吉田さん ラーメン気に入ったみたいだよね」
「うん どうする? あとで買ってこようか?」
「それがいいかも あとでお願い
さすがに今だと…他の人も欲しいと言うだろうから」
「うん わかった」
由美と内緒話をしていると
美穂が隣にやってきて頬を膨らまれる
「ゆきくん 内緒話…」
「大森さんと吉田さんの件だよ?」
「そうなんだ どんなこと?」
「ラーメン もっと食べたそうだから
あとで買ってこようかって…おねえちゃんが」
「そっか 確かにふたりともそんな感じに見えるよね」
「インスタント麺もあるけど
店で売ってるものとは違うからね」
「ゆきくんとしては…カップラーメンのほうがすきでしょ?」
「えっと なんでわかるの?」
「よく食べているし お昼」
「う…」
さすが美穂と言うべきか
俺のことちゃんと見ているみたいだった
みんながラーメンを食べ終わるころになると
俺はミアさんに話しかける
「焼きそばになるから
カップ焼きそばも作ろうと思う」
「昨日 買ってきておいたものを取り出しますね」
ミアさんが昨日買っておいてくれた
カップ焼きそばを数個取り出す
それを受け取ると別の階層に向かう
俺が移動するのを見て由美とさちことひまりも
ついてきてくれたようだ
「幸正くん カップ焼きそば作るんでしょ」
「「手伝うね」」
「ありがと」
俺たちは数分、別の階層で作業をして
作り終えたカップ焼きそばをもって7階層へ戻ってくる
戻ってみると見習いの侍女さん達が
焼きそばをみんなに配ろうとしているところだった
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