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第1話 / 全1話
兄「ババロアが入ってないやん!」
兄はまるで殺人事件が起こったかのように大袈裟に騒ぎ立てた。
母「なあに?大きな声を出して」
買い物から帰ってきて着替えを済ませたばかりの母が、驚いた顔でパタパタと駆け寄ってきた。
兄「ババロアが、ない」
母「あるじゃない。はい、どうぞ♪」
兄「これ、ムースじゃん……。俺が頼んだのは、ババロア」
母「あら、似たようなものじゃない」
兄「違うよ!全然違うよ!」
私「お兄ちゃん、ムースいらないの?それなら私食べるよ」
兄「いや、食うよ。食べます」
母「あなたの分もあるから仲良く食べなさい♪」
私「わぁい、私ムース大好き!」
私たちは仲良くムースを食べた。
私「お兄ちゃん!ムース美味しいね」
兄「おぅ。俺だってムースは嫌いじゃない」
兄は美味しそうにムースを平らげていた。
母は私たちをニコニコしながら見ていた。
数時間後、兄は「ちょっと出掛けてくる」と急に言い出して、どこかに行ってしまった。
兄「ただいま」
母「お帰りなさい♪」
私「お帰り~。あっ、その袋、エトワールのスイーツ買ってきたの?」
兄「まあな。お前も来いよ」
私「あっ、ババロアだぁ。綺麗だねえ」
母「とってもカワイイわ」
兄が買ってきたものはババロアだった。
今大人気の高級スイーツ店のものだ。しかも家族全員分ある。
父「おっ、何だそれ。美味そうだな」
私たちが騒いでいるのを聞きつけて、仕事から帰ってきたばかりの父が着替えながら様子を見に来た。
夕飯のデザートに家族みんなでババロアを食べた。
* * *
しばらく経ったある日。
母「これからピヨピヨ・マートに買い物行くけど、何か食べたいもの、ある?」
私「アイス食べたい!」
兄「俺、ババロア。ババロア買ってきて」
母「わかったわ♪」
母、帰宅。
兄「ムースじゃん……(呆れ)」
母「あらぁ?やだぁ、間違えちゃった(てへぺろ)」
私「お兄ちゃん、ムースいらないの?それなら私食べるよ」
兄「いや、食うよ。食べます」
母「あなたの分もあるから仲良く食べなさい♪」
私「わぁい、私ムース大好き!」
私たちは仲良くムースを食べた。
私「お兄ちゃん!ムース美味しいね」
兄「おぅ。俺だってムースは嫌いじゃない」
兄は美味しそうにムースを平らげていた。
母は何故か私にウィンクしてきた。なんだろう急に。
しばらくして、兄は「ちょっと出掛けてくる」と、外に出ていった。
兄「ただいま」
母「お帰りなさい♪」
私「お帰り~。あっ、その袋、エトワールのスイーツ買ってきたの?」
兄「まあな。お前も来いよ」
私「あっ、ババロアだぁ。しかも新作!?」
母「とってもカワイイわ」
兄が買ってきたものはババロアだった。
今大人気の高級スイーツ店のものだ。しかも家族全員分ある。
父「おっ、何だそれ。美味そうだな」
私たちが騒いでいるのを聞きつけて、仕事から帰ってきたばかりの父が着替えながら様子を見に来た。
夕飯のデザートに家族みんなでババロアを食べた。
* * *
しばらく経ったある日。
母「これからピヨピヨ・マートに買い物行くけど、何か食べたいもの、ある?」
私「私、チョコチップクッキー食べたい!」
兄「俺、ババロア。絶対ババロアな。間違えんなよ」
母「もちろんよ、任せて♪」
母、帰宅。
兄「なんだよ、またムースじゃん(笑い)。母さんはホントしょうがないな」
母「あら、ごめんなさい♪私ったらうっかりさんね♪」
私「お兄ちゃん、ムースいらないの?それなら私食べるよ」
兄「いや、食うよ。食べます」
母「あなたの分もあるから仲良く食べなさい♪」
私「わぁい、私ムース大好き!」
私たちは仲良くムースを食べた。
私「お兄ちゃん!ムース美味しいね」
兄「おぅ。俺だってムースは嫌いじゃない」
兄は美味しそうにムースを平らげていた。
母はニコニコと兄を見ている。
ムースを食べ終わると、兄は「ちょっと出掛けてくる」と言うと、すぐに出掛けた。
兄「ただいま」
母「お帰りなさい♪」
私「お帰り~。あっ、その袋、エトワールのスイーツ買ってきたの?」
兄「まあな。お前も来いよ」
私「あっ、ババロアだぁ。しかも並ばないと買えないやつ!」
母「とってもカワイイわ」
兄が買ってきたものはババロアだった。
今大人気の高級スイーツ店のものだ。しかも家族全員分ある。
父「おっ、何だそれ。美味そうだな」
私たちが騒いでいるのを聞きつけて、仕事から帰ってきたばかりの父が着替えながら様子を見に来た。
夕飯のデザートに家族みんなでババロアを食べた。
(おしまい)
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