「あのね、わたしに新しい名前をつけて」
「は、なんだそれ」
「ずっと男名前で生きてきたから、女の子らしい名前がほしいの」
「じゃ、俺の女ってことで……猿女はどうだ」
「なにそれ」
*
あとがき
本作を最後まで見届けてくださり、本当にありがとうございました。
これは、自由を奪わなければ生きられず、
愛を成就させれば共に滅びゆく、とある二人の心中の記録です。
百を超える地獄をやり直してでも、
彼女が求めた「平凡なたったひとつの朝」のぬくもりが、
ほんの少しでも、皆様の胸に残ったのであれば幸いです。
著者