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第5話 / 全10話
妖精は今日もせっせと花の蜜を集める。愛しいあの人を射止めるために。 黒い秋桜は訊ねた。
「どうしてそんなに私の蜜が欲しいの?」
妖精は答える。
「貴方の蜜が最高に美味しいから」
だから、恋敵からあの人を奪うために利用するの。薄ら笑いを浮かべ、妖精は花の蜜が入った瓶を大事そうに抱える。 妖精が恋敵に敵うはずがない。何故なら、恋敵は秋桜に勝る金木犀の花の蜜を毎日あの人に送っているのだから。 黒い秋桜の花言葉は「恋の終わり」。 金木犀の花言葉は「真実の愛」。
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