読み込み中...
読み込み中...
第12話 / 全23話
千夏は体の震えが止まらないようで、ぺたりとへたり込んでしまった。
「あ、あの……なんでそんな平気なんすか……? あたしは全然無理っす……!」
「俺も……平気じゃないよ。けど、ここで目を逸らしたくないんだ……」
俺は俯いていた顔を上げた。彼女の唇が震えている。
「……あたし、空き教室に戻ってます……!」
そう言って彼女は走り去ってしまった。スイも心配そうに見つめている。
「スイも、大丈夫なのか?」
「ん……。怖い。けど、私もハルトくんの手伝いしたい。うん、頑張ってみる……」
「そ、そうか……」
彼女は顔を青くしながらゆっくりと立ち上がって、俺に続いた。
とりあえず、俺は死体を恐る恐る観察してみることにした。
「一見転落死にしか見えない……俺だって、千夏と転ばなければ違和感に気付かなかった」
俺は顎に手を当てて考えた。
「段ボール以外にも何かあるかもしれない。……まずは現場を見てみようぜ」
「……うん」
この話はいかがでしたか?
この作品を評価する