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第7話 / 全23話
「……とりあえず、準備」
スイがいつもの調子でぽつりと言った。
「あ、そうっすね。じゃああたしは引き続き小道具とか作っとくんで」
「うん。私も演出プラン練る」
作業を始める二人の横で俺はおずおずと右手を挙げる。
「……で、俺は何をすればいいの?」
「あ。そういえば主役いた」
スイが今思い出したというように俺を見た。千夏が吹き出す。
「そういや、いたっすね。普段いないんで忘れてました!」
「ひどくないか? これも不運?」
俺はがっくりと肩を落とした。スイと千夏がくすくすと笑う。
「じゃあ、センパイは図書室で演劇の本とか探してきてくださいよ。文化祭まで時間ないんで、参考になりそうなの片っ端から。センパイ、本読むの速いし」
「俺の仕事適当じゃね?」
「……他にやることない」
「ええ……。はぁ、分かったよ。じゃあ雑用係行ってきます」
せめて頼まれた仕事くらいはやるか。俺はぶらぶらと教室を出る。扉の前で振り返ってちらりと岩センの様子を伺うと、彼は窓辺でうなだれてただ立ち尽くしていた。
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