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第15話 / 全23話
「さて……書庫で調べられるのはこのくらいか」
俺たちは階段を上がり、一階の図書室のカウンターへ向かった。そこには入館記録が残っているはずだからだ。
この図書館に入るときは必ず学籍番号と名前を書かなければいけない。もちろん犯人が素直に書くとは限らないが。
俺は今日の記録を確認する。その手がぴたりと止まった。
『31011 真田キョウヤ
23008 久遠スイ
23031 吹雪ハルト』
「えっ……!? スイ!?」
「……!」
スイが眉をひそめた。なぜここに彼女の名前が!?
「スイ……これ、お前の名前だよな? どうして……!」
空気が凍る。
「それは…………」
彼女は眉を下げ、目を伏せて何も答えない。まさか、そんなはず。最悪の可能性が頭をよぎる。
そういえば部長はスイに特に厳しく当たっていた。スイが内心でどう思っていたかは分からない。
彼女が、なんて……考えたくないのに、考えてしまう。
「違うよな? 偽装……だよな?」
俺は前のめりになってスイを問い詰める。
「お前……まさか、部長を恨んでたのか?それで……それで――」
「……違うよ」
スイは顔を上げ、俺の目を見て静かに断言した。
「——私は図書室に行ってない」
俺の頬に冷や汗が流れる。彼女はじっと俺の目を見つめ続けた。
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