ジャンルから探す
連載・状態
読み込み中...
第3話 / 全10話
「忘れないでください」
それだけを言い残し、英雄はたった一人で敵に立ち向かい、儚く散っていった。 人々は英雄の最期の言葉を忘れず、英雄の名を語り継いだ。 それを見て、英雄は思う。 自分の名を忘れて欲しくなくて、あの言葉を言い残したのではない。 誰も自分を助けようとも、代わりになろうともせず、自分だけを敵地に送り出したこの世界の非情さを忘れて欲しくはなかった。それだけだった。 毎年、英雄の命日には雨が降り注ぐと言う。
この話はいかがでしたか?
この作品を評価する