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第7話 / 全10話
「ねえ」
女性は今日も愛おしい人と静かな夜を過ごす。
「今日も会社で無視されちゃった。そんなに存在感ないかなぁ」
ドラマの微笑ましいカップルのシーンで、男性はさめざめと涙を流す。
「このドラマ、そんなに泣ける? 私には分かんないよ」
男性は頭を軽く振り、とうとう俯いてしまった。
テレビの中の女性は半透明になり、男性の身体を突き抜ける。
「幽霊ねぇ。私は信じないよ。そんなのがいたら、世界中幽霊だらけじゃん。地球が始まってから、日本だけでも何億、何兆の人が死んでるんだから。自分が見たもの以外、信じない主義だし」
そう、見たことがあるなら信じられるのに。
女性は幽霊になってからというもの、他の幽霊を見たことがない。
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