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第8話 / 全10話
傾国の美人とは時々現れるそうだが、俺の国の王女もまさにそう思わせるような美人だった。
「王女をお守りしろ!」
幼い王女の懐刀になった俺は、士気を上げるために声を張り上げる。
果たしてこの王女は国の為になるのか、仇になるのか。前者であれば問題はない。寧ろ歓迎するべきだ。だが、後者であった場合は――。
手を震わせ、剣を握る。
「私は貴方を信頼していますよ」
「ありがとうございます」
不意に碧眼に見詰められ、条件反射で頬の熱が上昇した。
駄目だ。俺はこの国を守らなくてはならない立場なのだから。決意を固め、剣を握り直す。
刹那。
俺の剣は王女の左胸を突き刺していた。
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