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@kaeru_kosame
生まれ変わって夫婦になりましょう
幼馴染だった薫が死んだ。 二十数年という短い人生の結末に集まった数は十人にも満たない。 私もまた薫のことをよく知っているわけではない。 幼い頃は活発であったこと。 事故で両親を亡くしてから人を避けるようになったこと。 それくらいしか。 そんな薫の通夜。 彼女は誰に宛てたかも分からない手紙を抱えていた。 『生まれ変わって夫婦になりましょう』
侯爵家の三女アイリアは十五歳で神から授かる能力に人生最後の希望を託していた。 長女は未来を見通すかのような知略を与える『神算』 次女は万人を圧倒する武勇を与える『剛勇』 遊女の娘として家族から虐げられてきた彼女に与えられたのは『忘却』だった。 「そんな能力、一体何の役に立つの?」 そう侮蔑された彼女が全てを忘れた後に行った小さな復讐の話。
丘で見つかった二人分の骨のお話。
喧嘩をしてしまった彼氏とちょっとだけ意地悪な仲直り。 ささやかな選択が二人の距離を少しだけ近づける――。
メイドのミザイリは暇をもとめた。 旦那様は怪訝な顔をして理由を求めた。 「アンドロイドに休暇を――?」
若き侯爵エルディアンは先日、恋人となったばかりの護衛の少女ティアを伴い舞踏会に参加をした。 高鳴る心は当日にドレスではなく鎧を纏ったままのティアを見て一気に落ち込みへと変わってしまったが、当のティアは「ドレスではあなたを守れません」と言うばかり。 主催者の伯爵夫妻はそんな二人を見ながら時に揶揄い、時にアドバイスを送ってくれるが――。 前途多難な二人が一歩だけ前に進む物語。
暗闇の中で響き続ける足音。 脳裏に浮かぶ、過去の罪。
「行末、飛んで」 同級生の少女に命じられたその一言で僕は学校の屋上から飛び降りた――はずだった。 しかし、僕は死ななかった。 校庭に激突するはずのその瞬間、現れたのは魔王を名乗る狼の青年。 「我が見えているのか?」 そう問う彼と出会ったとき、僕は知ることになる。 ――かつて世界に存在していた魔法が今も形を変えて生きていることを。 これは現代に残された“魔法”をめぐる、少年と少女の小さな物語
とある旅人が旅をしていた頃に出会った二人組。 時々、旅を共にして、何となく忘れられなかった二人組の話。 そんな二人組と何度かの再会をする、細やかなお話。
遥か未来。 タイムマシンさえ出来た時代に人々の頭を悩ます病気があった。 それは人間であれば必ず回帰するものでもあった。 故にこの病に特効薬はない。
あぁ、あの姫が可哀想だ。 生まれた頃から蝶よ花よと育てられ、美しく聡明に育ち何一つ不自由なく暮らしていたのに。 突如起きた反乱のせいで両親を殺され、簒奪者によりその体に眠る王の血だけを求められ、美しさから女としての尊厳を踏みにじられ――今はただ、傀儡のように王座に着座する。
雨の降る世界でふと感じた何者かの声。 それに誘われるようにして向かった先にいたもの。