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束縛未来のカタストローフェ 合宿訓練編 / 第8話
「はぁー、つっかれたー」
マンションの自室にいの一番に入っていった春花は鞄を放り投げるとおもむろに制服を脱ぎ始める。
春花に続いて自室に入った俺は、春花の姿を後ろから見つめた。
ばさりと制服が落ち、隠されていた肢体が露わになる。
透き通るように白い体と、薄水色の下着のコントラストは、甘美と言わざるを得ない。
春花はそのままショーツに手をかけて下ろした。程よい肉付きでありながら、鍛えられしまりのある二つの曲線は腰から足を繋ぐ芸術的なアーチを描いている。
次いで、春花はブラのホックに手をかけると、何の躊躇もなく外して俺のほうへ振り返り、笑顔を向けてきた。
今朝もまじまじと見たはずの見事な二つの果実は、まるで作り物のように整っていながらも、俺に近づいてくる春花の足取りに合わせて、やわらかさを見せつけるかのように妖艶に跳ねていた。
「真輝ー。にゅふふー」
俺に抱き着いてきた春花は、嬉しそうに俺の胸元に顔を埋めると、こすりつけてきながら匂いを嗅ぎ始め、満足したのか顔を上げると、まぶしい笑顔を向けてきた。
「真輝、うまくやれそうでよかったね」
「どこがだ」
やっかいなやつばかりだ。
「真輝、六組なの気落ちしてたけど、やっぱり強いよね! 先輩も一瞬だったじゃん!」
「……」
強い、か。
確かに、上級生を簡単にあしらえるだけの実力がついていると、確認することはできた。
だが、それだけだ。
俺は努力した。あの上級生たちよりも、山下よりも、人一倍努力した。
けど……対特殊害生物戦だったら?
俺は、あのクズどもの足元にも及ばない。
……そんなことは、わかっている。
「真輝?」
我に返ると、そこには不安げな表情をした春花がいた。
「沢渡はわかってないんだ」
「え?」
「努力で才能を覆すことはできない」
積み重ねれば積み重ねるほど、実戦に身を置く機会があったときに、それを実感することになる。
鈍であれば余計だろう。
「真輝……」
春花は、ぐっと背伸びをして、唇を重ねてきた。
「んっ……はむぅっ……」
春花の艶やかな息継ぎが漏れ聞こえ……そして、離れた。
唇は離れても、柔らかな体は俺を包んで離さない。
「真輝、ダメだよ。私の大好きな真輝を、そんなふうに言ったらだめ」
「俺の勝手だ」
なんとなく、目を合わせていられなくなってそっぽを向いた。
すると、いきなり腕が引っ張られる。
「っ……おいっ」
近くにあったソファーに押し倒された。俺の身体能力では、春花に抵抗するすべはない。
俺に馬乗りの体勢で跨った春花は、優しい笑みを浮かべつつ頬をうっすらと染めながら、スラックスのチャックに手をかけた。
「真輝。お仕置きだよ」
春花はもうスイッチが入ってしまったのだろう。
とろんとした瞳になった春花は、躊躇なくチャックを下ろし、スラックスのボタンをはずしてきた。
「……っ春花……」
……結局、いつもこうだ。
こうして、春花に紛らわしてもらっていないと、自分の無力さに押しつぶされそうになる。
外に向けた虚勢も、何もかもを呑み込んでくれるような春花を、俺は今日も強く抱きしめた。
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