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第一部 地域ローカルスーパー(下級神)編 / 第5話
神域活動記録 第〇八六号
宛先:商工観光課長(神域担当課長併任) 起案:椿木葵 件名:小売店舗「みそぎ屋」に係る神域活動の調査及び是正指導について(報告)
記
一、当該店舗の「閉店セール」表示(四十五日間継続)について現地調査を実施し、表示の是正を指導した。店主(当該神域の神格。以下「当該神格」)はこれを受け入れ、翌日より名称を変更する旨回答した。
二、調査中、株式会社エターナル・リテール執行役員を名乗る上位神格一柱が来店し、届出範囲外の権能行使(店舗及び人間二名への凍結)を行ったため、太古の契約第三条違反として是正勧告書を送達した。当該勧告は受領を拒否されたが、送達の効力に瑕疵はない。
三、上記の権能行使制限下において、当該神格が防衛的に権能を行使し、事態は収束した。人的被害なし。物的被害は店舗設備の一部凍結(自然解凍済み)。
四、当該神格の権能(対象の期限に係る操作と推定)及び神力の推移については、別紙のとおり継続観察とする。売上と神力の相関に極めて特異な傾向があり、本件は当課の重点観察案件とすることが適当と考える。
備考
是正指導に対する当該神格の応答は全般に不真面目であったが、遵法意識は認められる。客の安全に対する優先順位は極めて高く、この点は特筆してよい。
(私的メモ:「俺が締めるって決めてんだよ」。あの言い回し、誰かに似ている気がした。誰だったか、思い出せない。)
後書き
幕間・葵の業務報告書、お読みいただきありがとうございました。備考欄の最後の一行のために、この幕間はあります。
次回は本編に戻って、非番の葵が「一人の客」としてみそぎ屋に来ます。彼女が語る思い出話を、零は他人の顔で聞かなければならない……という回です。
☆いただけると、次の報告書の決裁が早くなります。
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