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この作品にはR15相当の暴力・残酷・精神的に強い描写が含まれる場合があります。
「永遠の夏休み」が始まった男、羊蹄山太陽(ようていざん・たいよう)。 無味乾燥な日常になるはずだった彼の予定を狂わせたのは、唐突に訪れた『バグ』。 錆びたアパートの隣室から響いた、人が倒れる重い振動。 開かれたドアの先。 そこにいたのは、いつもすれ違いざまに会釈を返してくれた、可憐なセーラー服の少女。 だが、その細く白い指先には、サプレッサーを装備した漆黒の自動拳銃(グロック19)。 背後には、脳幹を撃ち抜かれた生暖かい肉塊。 「心肺停止を確認」 機械のように無機質な少女の声。 「一人では心もとない、助けてくれないか?」 俺の口から、無意識に漏れたのは、逃走への懇願。 体重わずか三十数キロ。 圧倒的な戦闘力を持ちながら、一人では成人男性の死体すら運べない華奢な少女。 法を外れた共犯関係から始まる、静かで熱い、最後の逃避行。 二人の境界線は、梅雨の夜に溶けていく。 (完結済み
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